2025.10.31
設計事例
家の中心に光と家族の気配をもたらす「吹き抜け空間」。
開放的で心地よいだけでなく、採光・通風・家族のつながりを考えた設計として注目されています。
今回は、四日市を拠点に自然素材の家づくりを行うスタヂオA.I.A.が手がけた“吹き抜けのある家”の実例をご紹介。
それぞれのご家族の暮らしに寄り添った吹き抜けデザインの魅力をお伝えします。
📖 目次
1.家族のつながりを感じる、中心に吹き抜けを設けた家
・1-1 ダイニングを中心に、家族がつながる間取り
・1-2 吹き抜けがもたらす、光と風の循環
2.鉄骨階段と吹き抜けがつくる、明るい階段空間
・2-1 日当たりの悪い立地でも明るく暮らす工夫
・2-2 デザイン性と機能性を両立した鉄骨階段
3.和の趣を感じる、梁見せの吹き抜け空間
・3-1 古民家のような温もりを残すデザイン
・3-2 素材の質感が生む“やすらぎ”のある暮らし
4.暖炉のあるリビング吹き抜け
・4-1 炎のぬくもりが家全体を包み込む
・4-2 木の家×吹き抜けでつくる快適な温熱環境
5.吹き抜けのある家を建てるポイント
・5-1 プランニングで失敗しないためのコツ
・5-2 建築家とつくる“心地よい開放感”
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1. 家族のつながりを感じる、中心に吹き抜けを設けた家
1-1 ダイニングを中心に、家族がつながる間取り
1階の中心にあるダイニング上部を吹き抜けにすることで、どこにいても家族の気配を感じられる空間に。
2階の子ども部屋や廊下からも声や光が届き、自然と家族が交流する間取りが生まれました。
閉じすぎず、開きすぎないバランスの取れた吹き抜けが、家族の距離をやさしくつなぎます。
1-2 吹き抜けがもたらす、光と風の循環
中央に吹き抜けを配置することで、日中は電気をつけなくても自然光が1階まで届き、風通しも良好に。
家全体の明るさと快適性を両立した設計です。
2. 鉄骨階段と吹き抜けがつくる、明るい階段空間
2-1 日当たりの悪い立地でも明るく暮らす工夫
周囲を建物に囲まれた敷地でも、階段まわりを吹き抜けにすることで明るさを確保。
高窓から自然光を取り込み、1階まで柔らかな光が届くよう計算された設計です。
2-2 デザイン性と機能性を両立した鉄骨階段
スリット状の鉄骨階段を採用することで、光と風の通りを妨げません。
素材感を生かしたシャープなデザインが、吹き抜けの空間に美しいアクセントを加えています。
3. 和の趣を感じる、梁見せの吹き抜け空間
3-1 古民家のような温もりを残すデザイン
天井を取り払い、梁だけを残した吹き抜けは、どこか懐かしさを感じるデザイン。
自然素材と和の要素を組み合わせ、落ち着いた空気が流れる住まいに仕上げています。
3-2 素材の質感が生む“やすらぎ”のある暮らし
無垢の木、漆喰、和紙といった自然素材が織りなす空間は、時とともに味わいが深まります。
吹き抜けによって光の陰影が美しく変化し、素材の表情をより豊かに感じられます。
4. 暖炉のあるリビング吹き抜け
4-1 炎のぬくもりが家全体を包み込む
木の温もりに包まれたリビングには、薪ストーブを設置。
吹き抜けを通して熱が家全体に広がるため、冬でも暖かく過ごせます。
4-2 木の家×吹き抜けでつくる快適な温熱環境
自然素材の断熱性能と吹き抜け設計を組み合わせることで、エアコンに頼りすぎないエコな住まいを実現。
心地よさと省エネを両立した“木の家”ならではの快適性です。
5. 吹き抜けのある家を建てるポイント
5-1 プランニングで失敗しないためのコツ
吹き抜けは開放感が魅力ですが、音や冷暖房効率などの課題もあります。
スタヂオA.I.A.では、空間のバランスを丁寧に検討し、快適性を損なわない設計を行います。
5-2 建築家とつくる“心地よい開放感”
家族構成や暮らし方、敷地条件に合わせた“最適な吹き抜け”をご提案。
建築家の視点で、デザインと機能の両立を実現します。
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吹き抜けは、単なるデザインではなく「暮らしを豊かにする仕掛け」。
光と風、そして家族のつながりを感じる心地よい空間は、
日々の暮らしをやさしく包み込みます。
スタヂオA.I.A.では、四日市を中心に自然素材を使った“光を取り込む家づくり”を行っています。
吹き抜けのある家の設計をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
2025.10.17
家づくりコラム
「そろそろ家を建てたいけれど、何から始めればいいのかわからない…」
そんな不安を抱える方は意外と多いものです。家づくりは人生の大きな一歩。だからこそ、焦らず、しっかりと準備を進めることが大切です。
1. まずは“会話”から始めましょう
家づくりのスタートは、土地探しでも、資金計画でもありません。
スタヂオA.I.A.では、まずお客様との自然な会話から始めることを大切にしています。
ここで聞きたいのは、単なる希望の間取りではなく、家族の暮らしそのものです。
・平日の朝は家族それぞれどんな動きをしているのか
・休日はどこで過ごすことが多いか
・洗濯や掃除、料理などの家事はいつ・どの場所で行うのか
・家族がくつろぐのはリビングか、庭か、それとも小上がりの畳コーナーか・・・
こうした具体的な生活の流れを知ることで、初めてその家族にぴったりの住まいの形が見えてきます。
お客様に上手に話す・伝えるスキルを求めません。
雑談の中で、「どんな暮らしがしたいのか」「家で大切にしたいことは何か」といった本質が見えてきますので、私たちはその希望の核を引き出し、形にしていきます。
「吹き抜けのある広いリビングで、家族みんなが集まる時間を大切にしたい」
「自然素材の温かみを感じられる家で、安心して暮らしたい」
もちろんこうした希望も大切ですが、さらにその奥にある日常の習慣や家族の関係性を理解することで、設計にリアルな命が吹き込まれます。
2. 暮らしに合った土地と間取りを考える
家族の生活が見えてきたら、次は土地や間取りの検討です。
どこで日光を取り入れたいか、どの部屋で家族が自然に集まるか、どこに収納を配置すれば家事がスムーズになるか──
暮らしのリアルを基に設計することで、ただ美しいだけでなく使いやすく心地よい家が完成します。
3. 家づくりは“暮らしを一緒に描く旅”
家づくりは、設計図を作る作業ではなく、家族と私たちが一緒に暮らしを描く旅です。
自然素材の温かみや、光と風の入り方も大切ですが、最も大切なのは、その家で家族がどんな時間を過ごすかをイメージできること。
だからこそ、最初の一歩は、何気ない会話から。
「まだ漠然としているけど、家づくりを考え始めたい」そんな方も大歓迎です。
スタヂオA.I.A.では、無料相談会も開催中!
土地探しや資金計画のことも、初めての方にわかりやすくご案内しています。
詳しくはこちら
2025.10.10
設計事例
三重県いなべ市に完成した、自然素材の心地よさと木の温もりに包まれた住まい。
玄関土間に設けた薪ストーブは、吹き抜けを通じて家全体をやさしく暖めます。
お子さまの部屋は将来仕切れるように設計され、今は兄妹でのびのびと過ごす広い空間に。
2階には洗面と浴室、1階には主寝室を設け、将来を見据えた間取りに仕上げました。
本記事では、建築家とともに叶えた“家族の成長に寄り添う家づくり”の魅力を5つの視点からご紹介します。
目次
1.自然素材と木のぬくもりを活かした設計
・1-1 無垢材がつくる心地よい空気感
・1-2 暮らしを包み込む自然素材の魅力
2.吹き抜け土間と薪ストーブがつなぐ家族の時間
・2-1 吹き抜けが生み出す開放感と熱循環
・2-2 土間空間が暮らしに与えるゆとり
3.子ども部屋の“成長する間取り”
・3-1 将来を見据えた可変性のある空間設計
・3-2 ロフトや登り棒が育む遊び心
4.家族のライフスタイルを反映した間取り計画
・4-1 1階主寝室×2階水回りという新しい生活動線
・4-2 家族の生活リズムを整えるゾーニング
5.お施主様の声と、建築家の想い
・5-1 OB様の紹介から始まった信頼の家づくり
・5-2 「理想を超える提案」へのこだわり
1. 自然素材と木のぬくもりを活かした設計
1-1 無垢材がつくる心地よい空気感
床や天井には無垢材を採用し、家全体にやわらかな温もりを感じる空気が流れます。
木の香り、質感、光の反射までもが心地よく、まるで森の中にいるような安心感を与えてくれます。
化学物質を抑えた自然素材の家は、お子さまにも優しく、快適で健やかな暮らしを支えます。
1-2 暮らしを包み込む自然素材の魅力
壁には珪藻土や自然塗料を使い、湿度を調整して一年を通して快適な空間を実現。
経年変化によって深みを増す木の風合いは、年月とともに家族の思い出を刻みます。
「飾らない美しさ」が、この家の大きな魅力です。
2. 吹き抜け土間と薪ストーブがつなぐ家族の時間
2-1 吹き抜けが生み出す開放感と熱循環
玄関土間の上部は吹き抜けになっており、薪ストーブの熱がやさしく2階へと届きます。
炎のぬくもりが自然に家全体を温め、家族の気配を感じながら過ごせる心地よい一体感を生み出しています。
冬は薪ストーブの火を囲みながら語らう時間が、家族の温かい日常をつくります。
2-2 土間空間が暮らしに与えるゆとり
玄関の土間は、ただの通路ではなく“暮らしの余白”として活躍。
薪の保管や植物の手入れ、自転車置き場など、ライフスタイルに合わせて使える柔軟なスペースです。
外と内をつなぐ中間領域として、季節の変化を感じながら暮らしを豊かにします。
3. 子ども部屋の“成長する間取り”
3-1 将来を見据えた可変性のある空間設計
子ども部屋は将来、間仕切りで個室にできるよう設計されています。
今はまだ兄妹で仲良く過ごす時期。広い空間をのびのび使いながら、思い切り遊び、学び、成長しています。
家族の成長とともに変化できる柔軟な空間が、長く快適な暮らしを支えます。
3-2 ロフトや登り棒が育む遊び心
ロフトスペースには登り棒を設け、遊びながら自然に身体を動かせる工夫をプラス。
自分の手で登り、降りるその感覚が子どもの自立心や創造力を育てます。
吹き抜けを介してリビングや土間の様子も感じられ、家族のつながりを保ちながら安心して過ごせる空間になっています。
4. 家族のライフスタイルを反映した間取り計画
4-1 1階主寝室×2階水回りという新しい生活動線
主寝室は1階に配置し、将来の暮らしにも対応。
お子さまが独立した後も、ワンフロアで快適に過ごせるよう設計されています。
一方で、2階には洗面と浴室を設け、朝の身支度や家事動線がスムーズになるよう工夫しました。
「今も、これからも暮らしやすい家」を叶えるバランスの取れたプランです。
4-2 家族の生活リズムを整えるゾーニング
生活時間の異なる家族がストレスなく暮らせるよう、動線や音の伝わり方にも配慮しています。
吹き抜けを通して視線が届く安心感と、個々の時間を尊重する独立性が両立した設計。
自然素材の優しい空気感が、家族をやわらかくつなぎます。
5. お施主様の声と、建築家の想い
5-1 OB様の紹介から始まった信頼の家づくり
この家づくりは、当社で家を建てられたOB様のご紹介がきっかけでした。
他社で検討されていたお施主様が、「理想を超える提案に出会えた」とおっしゃってくださったことは、何より嬉しいことです。
ご家族の想いを丁寧にヒアリングし、形にしていく過程そのものが信頼を育んでいきました。
5-2 「理想を超える提案」へのこだわり
建築家の役割は、“理想の再現”ではなく“理想のその先”を提案すること。
見た目の美しさだけでなく、日々の過ごし方・将来の変化・家族のつながりをすべて含めて設計しています。
お施主様の言葉を受けて、私たちもまた“よりよい住まいづくり”を追求し続けています。
まとめ
薪ストーブの温もり、木の香り、吹き抜けの開放感。
いなべ市に完成したこの住まいは、“自然素材と建築家の知恵”が融合した心地よい家です。
これからもご家族とともに育ち、味わいを深めていくことでしょう。
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2025.10.03
設計事例
リビングに隣接した畳コーナーや和室は、家族がくつろぎ、遊び、生活を楽しむ多目的スペースとして人気です。自然素材の木や畳のぬくもりは、視覚だけでなく触覚や嗅覚にも心地よさを与えます。本記事では、実際の事例をもとに小上がり畳コーナーや独立和室のデザイン、収納・光・風の工夫など、暮らしに寄り添う和空間の魅力を詳しくご紹介します。
目次
1.小上がり畳コーナーの魅力
・1-1 多目的に使えるフラットスペース
・1-2 腰掛けや遊び場としての活用法
2.自然素材の和空間の特長
・2-1 木と畳の調和で生まれる心地よさ
・2-2 香り・触感・経年変化を楽しむ
3.仕切りと収納の工夫
・3-1 ロールスクリーンやオープン棚での空間分け
・3-2 吊り戸棚や浮かせ収納で広がりを演出
4.光と風を取り入れた設計
・4-1 地窓・廊下横窓からの自然光
・4-2 風通しや開放感を意識した配置
5.家族の暮らしに寄り添う畳コーナー
・5-1 子どもやペットとの過ごし方
・5-2 家族の時間を豊かにする活用アイデア
1. 小上がり畳コーナーの魅力
1-1 多目的に使えるフラットスペース
小上がりの畳コーナーは、リビングと段差でつながるフラットスペースとして設計されることが多く、腰掛け、昼寝、読書、子どもの遊び場など多目的に活用できます。段差があることで空間のメリハリが生まれ、視覚的にも居心地の良さを感じやすいのが特徴です。家具を置かずに広く使うこともでき、家族のライフスタイルや季節に応じて柔軟に活用できる点も魅力です。
1-2 腰掛けや遊び場としての活用法
小上がりの段差は、腰掛けスペースとしても最適です。ちょっと腰かけて子どもと話したり、作業したりするだけで、リビングとの距離感がほどよく保てます。また、畳の柔らかさは子どもの遊び場や昼寝にもぴったり。フラットな畳だけでなく、段差を活かすことで多用途な使い方が可能になり、家族全員が自由に過ごせる空間になります。
2. 自然素材の和空間の特長
2-1 木と畳の調和で生まれる心地よさ
畳コーナーに使われる無垢材のフローリングや棚、畳の自然素材は、視覚だけでなく触覚や嗅覚でも心地よさを感じられます。木の温もりと畳の柔らかさが調和することで、和の落ち着きと現代的な居心地を両立。光や影の入り方によって表情が変わる空間は、暮らすたびに豊かな時間を提供してくれます。
2-2 香り・触感・経年変化を楽しむ
無垢材や畳は、年月とともに風合いが変化するのも魅力です。新しい木材は明るく柔らかい色味ですが、使い込むことで深みが増し、家族の思い出とともに空間に味わいを与えます。畳の香りや木の質感も五感に働きかけ、リラックス効果を生み出す自然素材ならではの楽しみ方です。
3. 仕切りと収納の工夫
3-1 ロールスクリーンやオープン棚での空間分け
小上がり畳コーナーは、ロールスクリーンやオープン棚で空間を仕切ることで、個室感を出しつつ閉鎖感を避けることができます。リビングからの視線は柔らかく遮りつつ、家族の気配は感じられるデザインに。オープン棚は収納兼仕切りとしても使えるため、見た目もすっきりまとまります。
3-2 吊り戸棚や浮かせ収納で広がりを演出
収納は吊り戸棚や浮かせ収納を採用すると、床面が広く見えて空間に開放感が生まれます。布団や遊び道具も十分に収められる奥行きを確保しながら、圧迫感を抑えられるのがポイントです。デザイン性と機能性を両立させることで、畳コーナーはより使いやすく、見た目にも美しい空間になります。
4. 光と風を取り入れた設計
4-1 地窓・廊下横窓からの自然光
畳コーナーに地窓や廊下横の窓を設けると、自然光が差し込み、明るく居心地のよい空間になります。低い位置からの光は柔らかく広がり、昼間でも電気をつけずに過ごせる快適さを提供。光の入り方を工夫することで、和の空間に立体感と温かみをプラスできます。
4-2 風通しや開放感を意識した配置
畳コーナーをリビングや廊下、キッチンに隣接させることで、家全体の風通しをよくできます。オープン棚やフラット設計との組み合わせにより、視覚的な広がりも確保。開放感のある畳コーナーは、家族が集まりやすく、自然なコミュニケーションが生まれる空間になります。
5. 家族の暮らしに寄り添う畳コーナー
5-1 子どもやペットとの過ごし方
畳の柔らかさと小上がりの段差は、子どもやペットの遊び場にも最適です。安全性が高く、転んでも安心。家族が自然と集まり、自由に遊べるスペースとして機能します。また、昼寝やお昼のくつろぎタイムにも使えるため、家族全員のライフスタイルに寄り添った設計です。
5-2 家族の時間を豊かにする活用アイデア
小上がり畳コーナーは、ただの居室ではなく、家族の時間を豊かにする工夫が詰まっています。収納や仕切り、光の取り入れ方、段差を活かした腰掛けスペースなど、ちょっとした工夫で暮らしの質を高められます。自然素材の和空間は、家族の絆を育みながら心地よい日常をサポートします。
まとめ
小上がり畳コーナーは、段差や収納、光の取り入れ方など工夫次第で、多目的に使える便利で心地よい空間になります。自然素材の木や畳の温もりが、家族の時間をやさしく包み込み、暮らしの豊かさをサポートします。和の落ち着きと遊び心を両立させた空間は、家族のライフスタイルに自然に寄り添う存在です。
自然素材の畳コーナーで暮らしをもっと豊かに
スタヂオA.I.A.では、木と畳を活かした小上がり畳コーナーや和室の設計事例を多数ご紹介しています。
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